アルバートの日常

日々の生活の事を書きます。旅行とか読書とか

マッチングアプリはじめました

恋人、青春、社会的大成、かつてすべてを手に入れた男、恋愛マスター ゴールド・ボール。

彼のピロートークTwitterで炎上した。

「恋人いないやつ?終わってる!この世に生まれた意味あるのかね?」

 

人々は恋人を求め、次々にペアーズ株式会社に本人確認書類を提出した。

世はまさに大恋愛時代!

 

ありったけの〜♪イイネかき集め〜…

 

こんな感じのジャンプ少年漫画があってもいいと思う。そんなことを考えながらペアーズにプロフィール登録してみた。

しかし一向にイイねが来ない。毎日ログインしてありとあらゆる女性を左にスワイプするが、全くイイネを返してくれない。アプリが壊れたのかと思い、ケータイショップに行ってみたが、奇人を見る目で見られただけで追い返されてしまった。

 

私は工学系学科に所属する学生であり、周りには自然言語よりも機械語で話す方が饒舌なチェック柄シャツイン男しかいない。このような環境下では薔薇色のキャンパスライフを謳歌するなど不可能でありマッチングアプリで出会いを求めるのは必然であろう。

しかし、皮肉なことに彼らは機械にめっぽう強いのでマッチングアプリが壊れたことの相談に乗ってくれた。

「拙者マッチングアプリを始めたでござるが、イイネが来ないのでござるよwww」

「フォカヌポウwwアルバート氏、このアプリは壊れてないでゴザルよwww」

「ドプフォwwwでは、一体なぜイイネがのないでござるかwwwコポォwww」

「オウフwwwストレートな質問キタコレwwwやはり、桐ヶ谷和人のようにイケメンでなくてはwwwなおかつ、可愛がれるような萌え要素も必要でござるwwwデイュフwwwおっと、決してアルバート氏を批判している訳ではござらんよwww失敬失敬。拙者が思うに、SAOというのはこの二つが両立しているから…」

ではどうすればよいのか。

 

そこで私は先ず、プロフィール欄をしっかり埋めることにした。しかし、私のような恋愛弱者にはどのように自己紹介を書けばモテるのか検討もつかない。できることなら、私の鍛え抜かれた肉体美や溢れ出すぎて床がベトベトになりそうな知性が相手の女性に伝わるように書きたいものである。

そこで、国際問題から女性の入浴事情まで、世界のあらゆる情報を握るアルファベット社のグーグル名誉教授にご享受をお願いした。 

「ペアーズ モテる方法」などという、誰かに見られたら、赤面した後穴蔵で残りの半生をおくることになりそうな検索ワードを打ち込み、一番上に出てきたどこの馬の骨とも知らぬやつが書いた記事を盲目的な目で貪り読んだ。

 

趣味がわかるように書きましょう!

写真をたくさん載せよう!

 

出てきた記事には、目からウロコのありがたい情報たちが満載であり早速実践することにした。

しかし、私にはこれといった特質すべき趣味もなく、写真フォルダには葛飾北斎も骨抜きにせん勢いの現代春画しか入ってない。

こんなことでは世を渡って行けんと絶望したが、自己嫌悪になる前にあることを閃いた。

 

「無いなら作ればいいんじゃね?」

このエジソン顔負けの閃きは、あらゆる国際問題を解決しSDGsの全目標を達成し、私をノーベル平和賞受賞者に導いてくれるだろう。

早速、趣味探しとインスタ映え写真の撮影に取り掛かろうと思う。このような外堀から固めていくことはとても大切だ。異論があるならコメント欄に書き込むといい。

 

次回は、趣味探しについて書こうと思う。