アルバートの日常

日々の生活の事を書きます。旅行とか読書とか

読書について 森見登美彦

読書についてというタイトルはショーペンハウアーを連想させるかもしれない。

しかし、このブログでは彼ほど深いことも言わないし、私のもみあげも彼のように立派ではない。

 

 

ここで取り上げるのは、私の好きな作家「森見登美彦」氏についてである。

 

 

森見登美彦は京都を舞台とした小説作家として定評のある作家である。彼の描く小説の京都は賑やかで神秘的であり、読んでいると京都に旅行に行きたくなる。

また、彼は阿呆学生を書くのも得意である。彼の描く阿呆学生は四畳半にこもりっぱなしで、勉強も交遊もダメダメな学生である。しかし、そこにこそ私たち人間の面白さやひたむきさが現れるわけである。

四畳半という言葉はかつての寺山修司三島由紀夫等の文学者達が用いたインドアで内向的な事を象徴する言葉である。私も非常に四畳半的な性格であるので、人との交友は苦手だし放っておくと家で一日中寝ている。まさに、彼の小説に出てくる「私」と同じなのである。

 

その為、森見登美彦の小説に結構な確率で共感している。

しかし、四畳半的な人間に共感はいらないのだ。一人四畳半に籠って孤独の戦いをし、夜中には咆哮し悶絶するような人間は共感を求めず、孤高の戦いをするのだ。そして読書とはそういうものである。